おまえのにっきだよ

25歳、メンヘラ日記

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まるで気付かなかった。それくらいに逃げたかった。インターネットに関わらず、現実でもなんでも。逃げて逃げて悲しいから逃げる。お葬式で泣けたことがない。わたしは見てる、参列者として、ただ見てる。周りの大人たちを、子どもたちを、死化粧をした顔を、見ている。現実感はなく、ある種の儀式に見える。死ぬ前には大切な人が死んだら、と考えると恐ろしく、泣けてくるのに、葬儀で考えるのは全然関係ないことだ。死は怖い。ひどく怖い。直視できない。

叔母が亡くなった時、従姉妹の長女の喪服が綺麗だなとわたしは言った。叔母にはお世話になったし、とても可愛がってくれたのに、思ったことはそれだった。当たり前のように思った。でもそれは普通じゃないし、むしろ不謹慎だ。何故そう思ったのかわからない。ただ綺麗だと思った。もう、そこから現実逃避は始まっていたんだと思う。

祖父が亡くなったのはもっと前のことだった。棺にしがみついて泣く大人を見ていた。祖母の家に行くたび、その後おじいちゃんがいないことに違和感を覚えた。おじいちゃんの部屋があって、いつも部屋に上がるとその部屋に行くのが習慣だった。いつの間にかその習慣もなくなった。

愛犬が亡くなった時は、すぐ葬儀場を探していた。腐らないよう氷をひいて、父に電話番号や住所を伝えて。その日はよく鳴いた。どうしたのー?と言いながら背中合わせにいつものように寝た。愛犬は父の帰りを待っていた。その時も泣かなかった。でももう動物を飼いたくないと思った。

死にうまく向き合えない。どんな死であったとしても。

またわたしは逃げるんだろうか。

生きていたら、いくつもの死に遭遇して、わたしはそれに耐えられるんだろうか。